ヘナでの髪染めは都市伝説だと思ってた
生まれて初めてヘナで髪を染めてみました。
美容院ではなく、市販のヘナを使ったセルフ染めです。
これが結構よかったのでご報告します。
ヘナへの道のり
試すのを躊躇したヘナ
興味は5年くらい前からずっとありました。
それなのに、なぜ、今まで試すことがなかったのか。
それは
面倒くさそうだったから
この一言に尽きます。
とにかく面倒くさそうなんですよね、ヘナって。
ドラッグストアで売られているカラー剤は、気軽にセルフ染めができるよう泡仕様になっていたり、短時間で染まるような成分になっていたりと セルフ染め初心者でも使える工夫がされています。
しかし、ヘナはそういった工夫が今のところは無く、初心者にはとっつきづらいものなんです。
なんとなくオーガニック志向の方だけが使用されているようなイメージがあって、敷居が高いのかなと思っていました。
美容院での引きとめ
また、美容院で
「ヘナってどうですかね?」と聞くと
必ずと言っていいほど、まるで「ヘナはこの世の悪」であるかのような説明を受けます。
それはそうですよね。美容師さんにとって色落ちしやすいヘナは扱いづらいもので、美容院でのビジネスには不向きですし、頻繁にヘアカラーをしに美容院へ通ってもらったほうが儲かりますから。
よく言われたのは
・ヘナは色を選べないからつまらない
・ヘナが入っている髪には他のカラー剤(ヘアダイ)が使えなくなるまたは思い通りの色が出なくなってしまう
・今のカラー剤は昔ほど化学的な物質が入っていなくて安全=わざわざヘナをする必要がない
といったことでした。
必死に引きとめられたこともしばしばありました。そのたびに「はぁ・・・そうですか」と言っては、ヘナから足が遠ざかっていきました。
美容師さんの言うことはもちろん、もっともだと思います。ヘナを試すことにはそれなりの覚悟が必要だということを言いたかったのでしょう。
そんなこんなで、いつかは試してみたいと思っていたけれど、重たい腰が上がらず・・・
最近、ようやく試してみようという気持ちになりました。
理由としては、
・これ以上カラー剤で髪の毛を痛めつけたくない
・もう色は十分楽しんだから余生は日本人らしく黒髪を楽しみたい
・いずれ年老いたときに白髪染めではなくヘナで白髪を染めたい
という思いがあったからです。
わたしはまだ白髪の本数が少ないので、いわゆる白髪染めはしたことがありません。
白髪染めは脱色してから色をつけるといった二段階工程のため、一般的なヘアカラーよりも髪を傷めつけます。
おしゃれ染めでのブリーチならまだしも、白髪のために全体の髪を傷めたくないなあとぼんやり考えていました。
また、わたしはくせ毛で剛毛なこともあるので、これ以上髪を傷ませるとチリチリになってくせがひどくなる可能性があったのも大きな理由でした。
30代にさしあたるにつれて白髪の本数が徐々に増えてきたため「今こそヘナを試すときだ」と決意しました。
植物アレルギーの恐れ
インターネットでヘナを調べると、
ヘナ愛好家の方か、かぶれてしまったという方の二極化が目立ちます。
ヘナは天然の植物なのです。
そのため、植物アレルギーの方は触れるとかぶれてしまいます。
先日、パッチテストしてみたところ、どうやら自分は植物アレルギーではなさそうでした。
花粉症のため心配していましたが、よかったです。
実際にヘナ染めしてみて
購入品
マックヘナのナチュラルブラウンを購入しました。
白髪を前提として話しますが、ヘナのみで染めると色はオレンジに、それをさらにインディゴで染めると茶色みを調整できるようになります。
ちなみに、ヘナやインディゴには脱色成分が無く、黒髪は黒髪のままですのでご注意を。
本来ならばヘナ→インディゴの二段階にて染めるのが通常だそうですが、こちらのマックヘナ ナチュラルブラウンはインディゴがもとから配合されていて、二度染めしなくて済みます。
わたしは極度の面倒くさがりなので「これしかないな」と思って買いました。
同じマックヘナでもダークブラウンという1トーン暗めの色は、インディゴが分かれて二段階になっているようです。
難しいは難しい
パッチテストのときにすでに失敗してしまったのですが、やっぱり難しかったです。
まず、粉をお湯でとくという手順。
普通のヘアカラー剤だったら、まず粉じゃないし、とく分量もあらかじめ決められています。
そんな中、自分の目分量でペーストを作るのは大変でした。
今ではYouTube等で動画がたくさんあがっているので、初めての方は参考にしてみたほうがいいかもしれません。
放置時間がひま
ヘナ染めだと、髪に塗布したあと1時間以上は放置するのが基本のようです。
一晩おく、という強者の方もいらっしゃいます。
わたしは間をとって2時間おきましたが、
この時間が暇で暇で……
テレビを観て過ごすも、まだかなまだかなとソワソワしました。
そのうち慣れるのかな。
仕事がある平日にはできなさそうです。
仕上がり
BEFORE
すみません、先日の記事の使いまわしです。
普通のカラー剤で茶髪に染めてから3ヵ月以上が経ち、根元は黒髪というプリン状態です。
茶色の色味は、色が抜けてきて赤茶色です。
AFTER
ヘナ染めした後です。
こうして見ると、あんまり変化がない・・・?
実際には、深みのある焦げ茶色になった気がします。
黒髪との境目も分かりにくくなりました。
ザ・プリンというよりは、グラデーションカラーみたいな感じです。
サイドはこんな感じになりました。
白髪のBEFORE
ここらへんに束になって白髪ができています。
白髪のAFTER
本題の白髪はというと、しっかりと染まりませんでした。
ただ、以前と比べて言えるのはケミカルカラーで染めたときよりも、キラキラしていなくて目立ちにくいということ。
今回は色がちゃんと入りませんでしたが、回数を重ねたらいい感じになりそう。
色は満足
白髪は染まらなかったものの、全体的な色味には満足しました。
インディゴのおかげで、
青+緑がかった焦茶色です。
誰だ、色が楽しめないとか言った人。
十分キレイじゃないか。
わたしは元々くすんだ色が好きなので、かえってよかったです。
後処理が大変
染めたあとの一週間は、お風呂後に、汚れてもいいタオルで髪を拭かなければなりません。
色落ちは容赦なくすんごいことになります。
これがなかなか大変・・・
なぜなら色がついたタオルは、ほかの洗濯物と分けて洗わなければいけないからです。
家族と一緒に住んでいる方はとくに要注意です。 色移りしてあとで文句を言われないように・・・!
また、乾いてからも汗をかいたときに、服に色がついてしまいます。
そのため、やはり一週間は濃い色の服や、汚れてもいい服を着たほうがいいです。
間違ってもよそいきの服を汚さないよう気をつけてください。
わたしは暗めの服ばかり持っているので心配無用でしたが、気を抜くと忘れそうでこわいですね。
においは一週間続く
「ヘナはにおいがきつくて一週間は残ってしまう」という説は本当でした。
においはまさに牧草のにおい。
身近なもので言えば抹茶かな・・・
わたしは好きな香りでした。
が、このにおいがまあ強い。
染めた直後の三日は、電車に乗るとき隣の人に不快な思いをさせていないかビクビクしました。
ヘナ染めのあとは特別な予定をいれないのが吉です。
トリートメント効果は◎ ゴワつき注意
ヘナにはトリートメント効果があります。
たしかに染めたあとは、びっくりするくらい髪の毛にしっとりと艶がでました。
アウトバストリートメントは必要無いです。
ただ、わたしは剛毛なので、ゴワついてゴワついて・・・
くしがひっかかったり、シャワーを浴びるときに指で髪を引き抜いてしまったりしました。
何か改善方法があったらまたご紹介します。
今は別途トリートメントすることくらいしか思いつかないです。
好きなときに染められるのはいいかも
ヘナ染めで一番いいなと思ったのが、いつでも好きなときに好きなだけ染められるところです。
美容院でカラーをしたときは、すぐに色抜けしてしまってもなかなか通う機会がなく、またカラー頻度が高いと髪を傷めてしまうため、最低でも1.5ヶ月は間隔をあけていました。
しかし、ヘナは髪を傷めることなく週単位でいつ染めても大丈夫というすばらしさ。
色落ちして、白髪が目立ってきたときに力が発揮されそうです。
今回はとくに、白髪にはあまり色が入らなかったので、また三週間後くらいに染めたいと思います。
何度か染めるうちにどんどん髪質が変わって染まりがよくなるらしいので、これからがたのしみです。
また、進展しましたら記事にします。